心肺蘇生法の流れ 6 (蘇生法後の容体と対応)

・AED使用時は付けたままで。


<呼吸なし/循環のサインなし>

 (AED使用時) 心臓マッサージと人口呼吸による蘇生法を
           AEDからの指示があるまで約一分間行う。
           その後、除細動の指示が出たら
           再び除細動を行う。
 (AED未使用時) 心臓マッサージ15回:人口呼吸2回(乳幼児は5回:1回)
            のサイクルを繰り返す。
            2~3分ごとに循環のサインを確認し、
            それがなければ医師または救急隊員が到着するまで
            蘇生法を続行する。


<呼吸なし/循環のサインあり>

 呼吸がないか不十分であれば5秒に一回(乳幼児は2~3秒に1回)
のペースで人口呼吸のみ続行する。
十分な呼吸や拒否するような動きが見られたら
人口呼吸を中止して注意深く観察する。



<呼吸あり/循環のサインあり>

傷病者に外傷がなければ、意識がなくとも
回復体位にして注意深く観察する。

心肺蘇生法の流れ 5 (心臓マッサージ)

  AEDが手近になければ、
  すばやく「胸骨圧迫心臓マッサージ」を開始します。

1、準備
  傷病者をかたい床や板などの上に仰向けにする。
  救助者はその胸の横にひざまずく。

2、圧迫位置
  (成人) 胸骨の下半分(みぞおちの上)。
       傷病者のみぞおちに、向かって足側の手の中指をおいて人差し指をそろえ
       その人差し指の先にもう片方の親指の付け根をあわせて、
       手のひらを置いたところが、圧迫位置。

  (乳幼児) 一才未満の乳児では、乳頭を結ぶ線より指幅一本下あたりの
         胸骨上が圧迫位置。
         一才以上~8才未満の幼児では、胸骨の下半分が圧迫位置。

3、圧迫姿勢
  (成人) 判定した圧迫位置にそのまま手のひら基部(手首に近い部分)をおき、
       もう片方の手を重ね、腕を垂直に伸ばす。

  (乳幼児) 乳児に対しては、向かって足側にある手の中指と薬指を
         圧迫位置に立てる。
         幼児に対しては、向かって足側の手のひら基部を
         圧迫位置に置き、片腕で垂直に伸ばす。

4、心臓マッサージ開始
  (成人) 垂直に伸ばした両手に体重をかけ、胸骨を3.5~5cm
       押し下げるように圧迫する。
       一分間に100回の速さを目安に、これを15回連続して行う。

  (乳幼児) 乳児には2本の指で、幼児には片手で
         胸の厚さのおよそ1/3がくぼむまで圧迫する。
         成人と同じ速さで、これを5回行う。

5、人口呼吸法と交互に。
  (成人) 「心臓マッサージ5回」行った後に 「人口呼吸を2回」行う。
       これを1サイクルとして4サイクル繰り返したら、
       手を休めて循環のサインを10秒以内で確認する。

  (乳幼児) 「心臓マッサージを5回」行った後に「人口呼吸を一回」おこなう。
         これを一サイクルとして最初一分間繰り返し、
         循環のサインを10秒以内で確認する。


  <心肺蘇生法後の対応>

    傷病者の容体は3通り

  1. 呼吸なし/循環のサインなし
  2. 呼吸なし/循環のサインあり 
  3. 呼吸あり/循環のサインあり  

   容体別対応はこちら

     

  

救命蘇生法の流れ 4 (AED)

  AED(自動体外式除細動機)とは、

心疾患による突然死の多くは、心室が細かく震えて
血液の送り出しがほとんどなくなる「心室細動」によって
ひきおこされます。
AEDは自動的に心電図を解析して除細動(心室細動を取り除く)が
必要かどうかを判定し、電気ショックによって
迅速な除細動が行える装置です。


  <AEDの使い方>

1、AED到着。
  AEDを傷病者(胸の衣服を取り除いた状態)の
  胸の左側に置き、ケースから取り出すかふたを開ける。

2、電源を入れる。
  電源のスイッチを押す。(ふたを開けると自動的に電源が入る機種もある。)
  音声ガイドがあるので、よく聞いて指示に従う。

3、電極パッドを貼る。
  袋から電極パッドを取り出し、傷病者の右前胸部(鎖骨の下で胸骨の右側)
  と、左側胸部(脇の5~8cm下)に密着させて貼り付ける。
  電極パッドに描かれている貼り付け位置を参考にする。

4、ケーブルをつなぐ。
  電極パッドのケーブルを、AEDほんたいの点滅している差込口に
  いれる。(あらかじめケーブルを接続してある機種もある)

5、心電図の解析。
  「傷病者から離れるように」と音声ガイドが流れ、自動的に心電図解析が始まる。
  (ボタンを押すことが必要な機種もある)
  救助者は、解析の妨害をしないように傷病者離れて待つ。

6、除細動実施の指示が出たら。
  音声ガイドや除細動ボタンの点滅などで、
  除細動を行うように指示が出たら、
  傷病者に誰も触れていないことを確認して除細動ボタンを押す。
  一度で除細動に成功しなければ、心電図の解析結果によって
  除細動の指示が3回まででる。

7、除細動不要の指示が出たら。
  初めの解析(5)や除細動を行った後の解析の結果、
  「除細動は不要。」との音声ガイドが流れたら、
  循環のサインを確認する。
  ただし、救急隊員や医師に引き継ぐまでは
  AED本体の電源を切らず、
  電気パッドを貼り付けたままにしておく。


  AED動画は、こちら。



  <AED後の対応>

   「 除細動不要」の指示が出たときの
   容体は3通り。

  1. 呼吸なし/循環ののサインなし
  2. 呼吸なし/循環のサインあり。
  3. 呼吸あり/循環のサインあり。

   容体別対応は、こちら

救命蘇生法の流れ 3 (人口呼吸)

  <人口呼吸>

 1、姿勢---救助者は傷病者の頭の横にひざまずいく。
        傷病者の気道がきちんと確保されている。
        (頭部後屈または下あご挙上の姿勢になっている)ことを確認する。

 2、吹き込み準備から吹き込み開始

  (成人の場合)

   1、頭部側にある手の親指と人差し指で、
     傷病者の鼻をつまみ、救助者は深呼吸をする。
   2、口を密着させ、ゆっくりと2秒かけて
     傷病者の胸が軽く膨らむ。

  (乳幼児)

   1、鼻をつままずに深呼吸する。
   2、口とはなを同時に口にふくみ、1~1.5秒かけて、
     せいじんと同じ要領で、息を吹き込む。
     これを2回行う。(口対口鼻人工呼吸法)

 3、胸のふくらみを確認---息を吹き込みながら、横目で膨らむかを確認。
                 よくふくらまなければ、気道確保が正しくないか
                 気道に何かが詰まっている可能性あり。

 4、循環のサインを観察---2回の人工呼吸のあと、傷病者の口もとに耳を近づけ
                 さらに全身を見回し、呼吸音、咳き込み、体の動き(循環のサイン)が
                 あるかを10秒以内で観察する。

 5、2回の人工呼吸後の対応

   (循環のサインあり、呼吸不十分の場合)

   成人---5秒に2回のペースで、人工呼吸を継続する。
   乳幼児---2~3秒に一回のペースで、人工呼吸継続する。

   (呼吸が十分の場合)

   十分な自発呼吸が再開し、拒否するような動きが見られたら
   人工呼吸を中止。回復体位にして経過観察する。

   (循環のサインがない場合)

   AEDが到着していたら、直ちに開始。 
   AEDがなければ、心臓マッサージを行う。





   
      

救命蘇生法の流れ 2 (気道確保)

 <気道確保の確認方法>

  頚椎損傷がないとき(頭部後屈あごさき挙上法)

  1. 傷病者の頭の横にひざまずく。
  2. 向かって頭側の手を傷病者の額に、もう片方の手指を顎の先端にあてる。
  3. 顎を持ち上げ、頭を後ろに曲げるように固定。
  4. この体勢を保持したまま、胸部の動きや呼吸音を観察。

 

  頚椎損傷が疑われるとき(下あご挙上法)

  1. 傷病者の頭の広報にひざまずく。
  2. 両手親指を口角のやや下の部分にあて、その他の指を顎のえらの部分にあてる。
  3. 頭部を両膝で固定し、首と頭を動かさないように注意して、慎重に下あごを引き上げる。下の歯列にかぶるくらいを目安に。
  4. この体勢を保持したまま、胸部の動きや呼吸音を観察。

 <気道確保後の対応>

  呼吸が十分に回復したら

  • 回復体位にして様子を観察する。

  呼吸が不十分なときは

  •  すばやく観察後、人工呼吸に進む。

救命蘇生法の流れ 1 (意識、呼吸の確認)

 <意識の確認方法>

  1. 大丈夫ですか?などと大声で呼びかけ、肩を軽くたたき反応を見る。
  2. 返事があれば意識あり。刺激にのみに反応すれば半昏睡。全く無反応なら意識不明。

 <意識確認後の対応>

  意識不明と判断。

  1. 大声で人を呼び集め、「119番に連絡してください!」「AEDを持ってきてください!」と協力をあおぐ。
  2. 傷病者の前胸部を広げ、AED到着に備える。(プライバシーに配慮する)

  意識があるとき。

  1. 十分な呼吸をしているか、確認する。

 <呼吸の確認方法>

  1. 傷病者を仰向けにする。打撲や外傷がみられるときは、数人で協力して頭ー背筋ー足を直線状に保ちながら慎重に行う。(ログロール法)
  2. 傷病者の胸部が動いているか確認
  3. 口や鼻に耳を近づけて呼吸音を確認
  4. 吐き出される息をほおに感じるか確認
  5. 胸部の動き、呼吸音、呼気がなければ「呼吸停止」と判断。ゴロゴロやヒューヒューという呼吸音が聞こえる場合は、不完全気道閉鎖。

 <呼吸確認後の対応>

  呼吸が十分なとき

  • 回復体位(呼吸安定時・呼吸再開後)-----体を横向きにし、下あごを前に出して気道を開放する。両肘を曲げ、上側のひざを90度まげて、後ろに倒れないように体を安定させる。口内に吐物や液状物(血液など)があれば、口の中に指を入れ、下側の口角を引き下げて流出させる。意識がなくても、しっかりした呼吸を確認できたら回復体位にして経過を観察。

  呼吸が不十分なとき

  • 気道確保を行う

 

のどに、ものがつまったとき

 <餅やかしをのどにつめたとき>

  1. ひざ上に患者の胸に乗せて、強く背中をたたくとよい。
  2. 口から指を入れて、取ろうとするのは危険。かえって奥に入り、窒息することがある。
  3. つまったものが取れても、呼吸がとまっているときは、人工呼吸を。

 <子供が硬貨を飲み込んだとき>

  1. ほとんどの場合、自然に排出されるのであまり心配はない。
  2. しかし、病院でレントゲンを撮ってもらっておくほうが、安心です。

血を吐いたとき

  <絶対安静にする>

  1. 吐いたもので気管がつまらないように顔を横に向かせて寝かせる。
  2. 吐いた血は、出来るだけ患者に見せないようにする。
  3. 衣服を緩める。
  4. 毛布などで体を暖める。
  5. 食べ物は与えない。
  6. 必ず、医師の診断を受ける。

突然意識がなくなったとき

意識障害は、急に血圧が下がったり、
呼吸困難や代謝異常(糖尿病)のときにもみられます。
脳の病気の場合には、意識障害のほかに
頭痛、嘔吐、麻痺などの症状を呈します。



1、安静にする。

  • 仰向けに寝かせる。
  • 枕を低くする。
  • 衣服、ベルトなどをゆるめる。

2、呼吸を確かめる。

  • いびきが強いときは、肩に低い枕を入れたり、顎を持ち上げて呼吸しやすくする。
  • 嘔吐するときは、体を横向きにし、口の中の吐物は取り出してください。

3、あわてないで静かに寝かせる。

  • 音や光などを避ける。
  • 発作中は、水や薬を口に入れないこと。

4、脈をたしかめる。

  • 低い枕を当てて体を水平にする。

5、直ちに救急病院に連れて行く。

6、こんなことはやめましょう。

  • あわてる。
  • 絶望的なことを言う。
  • 病人をゆする。

骨が折れたとき

  骨が折れているところを動かさず、
  手近にある板切などで、副木をあてましょう。



  <肘の下が折れたとき>

  •    前腕である肘から手先にかけて、副木をあてる。
  •    当て方は、手のひら側と手の甲側に2本あてます。

  <肘から上の骨が折れたとき>

  •    上腕である肩からひじまでに副木をあてる。

  <ひざから下の骨が折れたとき>

  •   下腿部の場合太もも中間から足先までを毛布などを折って包む。副木2本を両足にあてる。

  <ひざから上の骨が折れたとき >

  •    大腿部の場合、わきの下から足の先まで副木をあてる。体と副木の間は、隙間を空けない  ように衣服などを入れる。

血が止まらないとき

<出血がひどいとき>

  強く縛ってとめる。
  血が出ているすぐ上に、包帯や三角布をあてて、
  止血帯で強く縛る。
  ベルトやネクタイなども利用できます。




<比較的少ない出血のとき>

  傷口を強く押さえる。
  ガーゼやきれいな布で血の出ているところを
  強く圧迫する。
  傷口の部分は、できるだけ高くする。

頭を怪我したとき

<頭を打って気を失っているとき>

  1. 静かに寝かせて、救急車を呼びましょう。

<気を失っているとき>

  1. 必ず医師の診察を受けましょう。頭の怪我は油断禁物です。できるだけ、歩かずに1~2日は安静にしましょう。
  2. 5つの危険信号に注意

    頭を打った後、元気だった人が急に死亡することがあります。

    こんなときは診察を受けましょう。

  • ぼんやりしてくる。すぐに眠ってしまう。
  • 頭痛がだんだん激しくなってくる。
  • 吐き気、嘔吐を何度も繰り返す。
  • 手足が動きにくい。しびれる。
  • けいれんが起きる。

やけどをしたとき

<すぐしなけらばならないこと>

  1. とにかく冷水で冷やすこと、少なくとも15分間以上は続けましょう。
  2. 硫酸、硝酸、農薬の場合には20分間以上。
  3. ぬれたい服はぬがずに切り開く。

<危険なやけどとは?>

  1. 煙に巻かれたとき。
  2. 顔のやけど。
  3. 片腕、片足異常の範囲に及んだとき、ショックの危険性があります。呼吸のしやすいように寝かせてすぐ医師へ。

<こんなことはやめましょう>

  1. みそ、しょうゆを塗る。
  2. タバコの灰を塗る。
  3. ジャガイモ、キャベツをあてる。
  4. 綿、繊維などくっつくものをきずにあてる。